幹細胞(ステムセル)化粧品
ちまたで、幹細胞コスメが話題になっているので、いろいろ調べました。
難しい話が多く、まとまりがないですが、その備忘録です。
少しつづ詳しくなっていこうと思っています。
幹細胞化粧品の特徴
- 全く新しいエイジングケアとして注目を集めている
- 再生医療の分野でも注目されている
- メスのいらない美容整形
- 20ml程度の美容液でも価格は1万円を超える
- 植物由来の幹細胞コスメはヒト由来のものに比べると低価格
- 配合成分の一覧表示で幹細胞培養エキスが先頭に近いところに表記されているものが安心
- 幹細胞エキスだけでなく多くの美容成分を同時配合
- お肌が生まれ変わるサイクル(=ターンオーバー)を促してくれるエイジングケア商品
- 使用する前には必ずパッチテストが必要
→ 老化などで減少してしまった成分を補填する
→ 肌本来の力を再生する
ヒト幹細胞コスメ
- 減少した美肌成分を補うのではない
- 肌を活性化することでパワフルに働きかけるエイジングケアを目指す
エイジングケア
毛穴が目立つようになったのは、皮膚がたるんできたせい
- 幹細胞
- 倫理や衛生性・安全性に配慮して幹細胞を培養したエキスが用いられる。
- 幹細胞の種類
- ヒト由来
ヒトの細胞を基にしている。
医療や美容業界で多く使用されている
ヒトの皮下脂肪から採取した脂肪由来の幹細胞
「培養液」がコスメに使用されている
再生医療の観点から研究が進んでいる 医療の現場
山中伸弥教授がノーベル賞を受賞した「iPS細胞」もそのひとつ
受精卵を使うES細胞を含む
倫理的・安全性の問題などにより、実用化には時間がかかりそう - 植物由来
傷ついた細胞を再生させる力を持つ
特定の植物の細胞を使った幹細胞
奇跡のリンゴといわれるウトビラー・スパトラウバーなど
高い抗酸化力・保湿力 - 動物由来 (国内では流通していない)
- ヒトの皮膚幹細胞と構造が似ている
- 羊の毛根や胎盤から採取された幹細胞。
- プラセンタサプリなどは動物由来が多い。
- 体質により拒絶反応を起こす懸念もある
- ヒト由来
- 別の細胞になることができる特殊な細胞
(自己複製能) 細胞分裂を繰り返して同じ細胞を増やせる能力
(分化能)自分とは違った細胞になる能力
「全能性幹細胞」 すべての細胞になれる
「単能性幹細胞」 一つの細胞のみになれる - コスメに使われているのはヒト幹細胞培養液と植物幹細胞(培養液)
- 幹細胞はコスメには入っていない
理由は細胞は大きすぎて肌に浸透しない
細胞自体を使うことで感染症などのリスクを伴うことがある
- 化粧品が効果を発揮するのは、肌の角質層まで。
- 幹細胞培養液が直接真皮層に届いて作用することはない。
- 角質層の細胞を活性化することで得られる効果は期待できる。
肌の細胞について
真皮幹細胞
真皮に存在
コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などお肌のハリや弾力を保つ成分がある
繊維芽細胞を活性化する働きがある
表皮幹細胞
表皮基底層に存在
お肌の新陳代謝と言われるターンオーバーを促すとシミ・くすみ・毛穴の開きやたるみなどが改善
成長因子とは
EGF:上皮細胞成長因子
ターンオーバーを促してシミやくすみのないなめらかな肌へと導く
FGF:線維芽細胞成長因子
真皮の線維芽細胞に働きかけてハリや弾力をもたらす
PDGF:血小板由来成長因子
ダメージを受けた細胞の修復やコラーゲンの合成を促進する
TGF:トランスフォーミング成長因子
VEGF:血管内皮細胞増殖因子
ヒト幹細胞エキス:ヒト幹細胞培養液
ヒト幹細胞培養液とは?
再生医療の研究過程で生まれ、
ヒトの脂肪由来幹細胞を培養する際に幹細胞が分泌する成分のことで、
細胞そのものは用いないため安心安全で、
再生医療からスキンケアまで世界的に注目を浴びている新素材。
ヒト幹細胞培養液の効果とは?
ヒト幹細胞培養液には500種類以上のタンパク質が入っており、
そのタンパク質の中には150種類以上のサイトカイン(細胞間情報伝達物質、成長因子等)が入っている。
細胞の成長や分裂を促したり炎症や免疫に関与しており、
さまざまな老化細胞の働きを補ってくれることが確認されている。
なぜ脂肪由来の幹細胞がいいのか?
脂肪幹細胞は、傷や炎症が起こるとそこへ集まり、まわりの細胞に指令を出して組織を修復しはじめる。皮膚のコラーゲン等を作り出す繊維芽細胞と同等もしくはそれ以上のコラーゲン産生力がある。
実際に学術発表された生理的活性効果について
- シワ改善・防止効果
- 美白効果
- 発毛・増毛効果
- 抗酸化作用
など
ADSC-CM:ヒト幹細胞培養液
- 幹細胞培養液を原料
- 約200種類の様々な成長因子や生理活性成分を精製した再生美容成分
安全性
- ドナー適合検査 →感染症や慢性疾患が無いこと
- 組織採取検査 →細胞アイデンティティ
- 培養施設環境管理 →GMP準拠
- 培養製造工程 →GMP
- 培養液安全性評価 医薬品GLP試験適正基準
- 成分試験検査
最終工程では全数無菌検査→品質管理基準書
→ 原料出荷
日本の法律
日本では「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の第2条「生物由来原料、生物由来製品」という規定があり、
厚生労働省の生物由来原料基準を守る法律が定められている。
GMP
薬事法に基づいて厚生労働大臣が定めた医薬品等の品質管理基準
日本
- 美肌再生治療に活用されている
- 発毛率90%以上と言われる頭髪発毛治療にも用いる。
アメリカや韓国
化粧品成分として広く認知、「幹細胞培養液成分」配合の化粧品が革新的なアンチエイジング化粧品として人気
幹細胞培養液成分
幹細胞が分泌する多様な生理的活性を持つペプチドを精製した成分
ヒト脂肪由来幹細胞培養液
- 成長因子
サイトカイン、インターロイキンやSOD等の酵素などの生理活性物質 が豊富に含まれている - コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの細胞外タンパク質成分が豊富に含まれている
- シワ改善効果
- 美白効果
- 抗酸化作用
- 発毛・増毛効果等
様々な生理的活性効果が学術発表されている。 - 創傷治療効果
幹細胞培養液
- 健康な成人女性ドナーの皮下脂肪を採取
- エイズや肝炎を含むウィルス・細菌に感染していないその中から取り出した幹細胞を培養して抽出
- 幹細胞を培養する際に分泌される成分の事
- 細胞の受容体に結びつき活性させるさまざまな生理活性物質、皮膚組織に必要不可欠な細胞外タンパク質を豊富に含でいる。
TGFが含まれている
繊維芽細胞を助ける成長因子
コラーゲンやエラスチンの生成に重要な因子。
お肌の抗酸化作用や抗炎症作用がある
敏感肌やアレルギーによる肌荒れなどを改善
VEGFが含まれている
新しい血管をつくる働きがある
くすみの改善
ヒト幹細胞エキス
- ヒト幹細胞培養上清液のこと。
- ヒト幹細胞を培養し、細胞を取り除いた後に残る培養液の上澄み。
- 幹細胞が分泌した成長因子や酵素、コラーゲン、ヒアルロン酸などがたっぷり含まれてる。
幹細胞コスメのデメリット
- 続けて使用
1回の使用で十分な効果があっても、
永久に続くわけではなく、
次第に効き目が薄れてきてしまうものです。 - ヒト由来の幹細胞培養液が配合されている化粧品、植物や動物由来のものより、お肌への作用が高いが、価格が高額。
- ヒト由来・植物由来・動物由来と幹細胞の種類によって、実感できないことがある
ターンオーバー:
- 肌が生まれ変わるサイクル
- ターンオーバーが乱れると、古い角質がお肌に蓄積
- ターンオーバーが促進され正常化することで、キメの整った美しいお肌
美しい肌 - メラニン色素の沈着を予防 美白
ヒト神経幹細胞培養液
500種類以上のタンパク質成分が含まれており、細胞を活性化
Q&A
敏感肌なんだけど使える?
幹細胞培養液は刺激の少ない成分なので、敏感肌の方でも使っていただけます。
他の成分も調べて、なるべく刺激の少ないものを使っている商品を選ぶ。
20代でも使える?
幹細胞コスメ
しわ、たるみ、くすみ、シミ
年齢肌の悩みに有効な成分がたくさん入っています
若い年齢の方が使ってはいけないと言うことはありません。
20代でも、成分を見てあなたの肌のお悩みに合っているものであれば、肌質の改善ができるかもしれません。
男性は使える?
男性でも使うことが出来ます。
男性用の幹細胞コスメもいくつか販売されています。
顔以外の部分にも使ってみたい
首やデコルテ手などの肌を出す部分にも使えるかどうかは、
商品ごとに違います。
表記されているものもあります
メーカーなどに問い合わせ
動物由来の幹細胞コスメもあるの?
ヒトではない動物の幹細胞コスメも販売されている。
多くは羊の毛から採取した幹細胞を使用しています。
ヒト由来よりも安価だが、安全性に問題がある
ヒト幹細胞培養液
- ヒトの脂肪由来幹細胞を取り除き、培養したときにできる成分
- 糖や核酸、脂質などさまざまな分泌成分が含まれる
- 培地構成要素としてのビタミンや必須アミノ酸などが含まれる
- 美容業界(コスメ)でおもに使われているのは、ヒトの皮下脂肪から採取した、脂肪由来の幹細胞を培養した「幹細胞培養液」
- 幹細胞培養液には高いエイジングケア効果が期待できる成長因子(グロースファクター)やペプチドなどが豊富に含まれている
- 細胞活性のサポートが期待できる
- 肌の抗老化、肌の美白といった多様な効果
- 皮膚組織のヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンの再生を促進
- 肌悩みの根本からの改善 細胞の表面にはレセプターと呼ばれるカギ穴のようなものがあり、その穴にピッタリと合うカギ(=リガンド)が結びついてはじめて活性化
- ヒト幹細胞培養液には、リガンドになれる成分が豊富に含まれる
- ヒト幹細胞培養液は豊富に含まれる成長因子などがリガンドとなる
- 成長因子
- GF、グロースファクター
- コラーゲン
- ヒアルロン酸、
ヒト幹細胞培養液コスメの美容的効果
肌力(ホメオスタシス)にはたらきかけるエイジングケア
- ヒト由来脂肪幹細胞培養液には、多くの成長因子(グロースファクター)が豊富に含まれている
- さまざまな生理活性物質や幹細胞がつくるTGF(形質転換成長因子)
FGF(線維芽細胞成長因子)
など - 線維芽細胞に強く働きかけることによって、
皮膚組織の主要構成成分であるヒアルロン酸
コラーゲン、エラスチンの再生を促進 - 顔以外へも抗老化効果や組織再生効果、発毛・増毛促進効果、抗酸化効果といったさまざまな効果
植物幹細胞の美容効果
整肌作用・保湿作用
- 抗酸化物質が豊富に含まれている
- 肌老化の原因となる活性酸素を除去
- 若々しい肌へと導く効果
ヒト由来のエキス
- ヒト脂肪幹細胞培養液
- 抗酸化作用
- 美容成分として効果が高い- 安全
- 肌老化の根本的な解決
- 創傷治癒
- シワの改善
など
- 抗酸化作用
- ヒト神経幹細胞
- メラニン色素を分解(美白効果)
植物由来エキス
- 抗酸化作用や保水力
- 肌にハリやみずみずしさを与える
- 活性酸素の除去効果
- 植物幹細胞は、抗酸化作用・保湿効果が期待できる一方
- ヒト幹細胞のようにレセプターとリガンドの仕組みはない
- 細胞への作用は不明点が多い
植物幹細胞を培養したエキス
- リンゴ
ウトビラー・スパトラウバー「腐らないリンゴ」絶滅危惧種
ウトビラー・スパトラウバー:長期保存用に改良されたリンゴです。常温に放置していても4ヶ月も腐ることがないほどの抗酸化力を持っています。
肌のハリを改善
保水力を上げる
くすみやしわが改善する
スイス原産、4カ月間腐らないといわれる「ウトビラー・スパトラウバー」の幹細胞を抽出・培養。高い抗酸化力で肌老化にアプローチ。
『腐らないリンゴ』 - カミツレ
- アルガン
- エーデルワイス
ミトコンドリアに働きかけ
コラーゲンやヒアルロン酸を生成する働きがある
今、注目の幹細胞エキス。 - アルガンツリー
モロッコの希少植物
生命力が強く
古くから肌の修復機能があるとされ
新芽から取れる幹細胞エキスはスキンケアに広く用いられる。
生命力の強い植物
アルガンの木:アルガンオイルでも知られるモロッコ原産の樹木です。ほとんど雨の降らない乾いた環境でも、枯れることなく育つことができます。 - ライラック
ライラックの葉から採取した幹細胞を培養
スキンケアはもちろん、
シャンプーなどのヘアケアアイテムにも広く用いられている。
幹細胞コスメどんな肌
- ヒト幹細胞培養液は、肌表面に腫瘍があるといったケース以外基本的に肌質を選ばず使ってOK
- 活性化による高い実感力
- 特に年齢肌トラブルが気になる方
- 日本で多く流通する植物幹細胞コスメは高い抗酸化力
- 年齢を選ばない
選ぶときに気をつけること
- 原料基準と配合率
- ドナーの状態や培養技術
- 原料基準
- 他にどのような美容成分が配合されているか
- 保湿なのか整肌作用なのか
- どこで培養された幹細胞なのか
- 安全性を証明する検査機関での検査を受けているか
- 生産ラインの情報は公開されているか
- 効果だけでなく原料もチェック産地がはっきりと明記されている原料か
- 製造過程
- 商品がどんな過程で作られているのか
- 写真が入っていたり、生産ラインの清潔性を証明する検査の表記
販売メーカー
- ステムボーテ
- HITOYURAI
- リッツ
- プリマルーチェ
など
コスメの種類
- 美容液 商品の種類が一番多い
- 化粧水
- クリーム
- フェイスマスク
- 洗顔料
- メイク落とし
- ファンデーション
- 全身用ボディーローション(顔以外にも使えるコスメ)
- オールインワン
- パック
肌に負担をかける可能性のある成分
- アルコール
- パラベン
- 防腐剤
- 着色料
など
他の美容成分
- 保水力がアップするヒアルロン酸
- 抗酸化作用を持つ植物エキス
- ハリと透明感を与えるAPPS(高浸透型ビタミンC誘導体)
など